ライフサイクル支出のリアル:子育て世代が直面するお金の波

経済的自由への道

以前、インフレ時代を生き抜くためにモンテカルロシミュレーションを使った資産計画を行いました。
そのときに出た答えは衝撃的で、「年間支出400万円でも、資産は1.4億円必要」 という現実。
いわゆるFAT FIREの厳しさを改めて感じました。

でも、そこで終わりではありません。私の支出が400万円だとだれも言ってないですよね・・・。
今回はさらに踏み込み、**「支出計画」**を整理してみました。


支出は「一定」ではない

日々の生活費は毎月ある程度決まっていますが、人生全体で見ると支出はのように増えたり減ったりします。
特にインパクトが大きいのは 子どもの教育費
「食費や光熱費を節約したところで、受験や塾でドカンと出ていく」というのは、多くの家庭が共感できる現実ではないでしょうか。

我が家は 夫婦+小学4年生の子1人、戸建て住宅(ローン完済済み)
この前提で、各カテゴリーごとの支出予想を積み上げてみました。また、我が家でこれは必要?不要?も○×つけていきます。


外装

費用頻度個人的要否
外壁塗装80 ~ 150万円10 ~ 15年必要
屋根塗装50 ~ 100万円10 ~ 15年必要
雨樋修理・交換10 ~ 40万円20 ~ 30年必要

外装は頻度こそ少ないですが、一撃がデカい
貯金していなければ確実に家計が揺らぎます。


設備

費用頻度個人的要否
給湯器交換20 ~ 50万円10 ~ 15年必要
配管更新50 ~ 200万円30 ~ 40年必要
太陽光関連交換15 ~ 25万円10 ~ 15年必要?
インターホン交換3 ~ 7万円10 ~ 15年必要

太陽光パネルのパワコンが悩みどころ。「交換するか、放置するか」 は今後の判断次第。給湯器は今11年目なので交換しどきです。一昨年、昨年とガス点検してもらったときに、「給湯器の交換し時ですよ~」と言われており、いつ故障するのかドキドキしてます。


内装

費用頻度個人的要否
クロス張替え40 ~ 80万円10 ~ 15年不要
フローリング張替え10 ~ 30万円20 ~ 30年不要
畳表替え2 ~ 4万円5 ~ 10年不要
網戸張替え1 ~ 3万円5年不要
照明交換8 ~ 15万円10 ~ 15年不要

正直「なくてもいいかな」と思える部分。
DIYでやるなら節約できるかも。(ただ、ダウンライトは業者じゃないと無理らしい💦)


水回り設備

費用頻度個人的要否
トイレ交換15 ~ 40万円20 ~ 30年必要
浴室交換80 ~ 150万円20 ~ 30年必要
洗面台交換10 ~ 30万円20 ~ 30年必要
キッチン交換50 ~ 150万円20 ~ 30年必要

交換頻度は少ないですが、こちらも超高額案件
家族会議必須です。


家電

ここは項目が多いです。まずは必需品

費用頻度個人的要否
冷蔵庫10 ~ 25万円10 ~ 15年必要
電子レンジ2 ~ 10万円8 ~ 10年必要
エアコン (4台)5 ~ 15万円 / 台8 ~ 10年必要
洗濯機15 ~ 30万円7 ~ 10年必要
掃除機2 ~ 7万円7 ~ 10年必要
スマホ (3台)1.5 ~ 5万円 / 台3 ~ 5年必要

エアコンとスマホは必需品か悩みましたが、今夏の状態からエアコン無いと生きていけないし、スマホないとこのブログも書けないので、必需品です。

次は、あると便利なもの。

費用頻度個人的要否
食洗器5 ~ 20万円8 ~ 12年必要
パソコン7 ~ 12万円3 ~ 8年必要
プリンタ1 ~ 5万円5 ~ 7年不要

食洗器は時短に必要。パソコンもスマホでも書けますがパソコンの方が数倍速いので必要です。一方プリンタはコンビニで印刷できるので廃棄しました。

最後に、なくてもいいちょっと贅沢品

費用頻度個人的要否
炊飯器1 ~ 5万円5 ~ 10年不要
空気清浄機2 ~ 10万円8 ~ 10年不要
加湿器・除湿器1 ~ 5万円5 ~ 8年不要
テレビ5 ~ 20万円8 ~ 12年必要

不要にしたのは過去に持ってましたが、イマイチ効果がなかったので不要にしました。最近は炊飯器無くてもコンロの自動機能でご飯が炊けます!テレビも悩ましいですが、子供にスマホやパソコンで映像を見てほしくないので今は必要ですね。


車関連

費用頻度個人的要否
車購入200 ~ 500万円8 ~ 12年必要
自動車税3 ~ 5万円1年必要
車検7 ~ 15万円2年必要
保険5 ~ 12万円1年必要
タイヤ交換5 ~ 15万円3 ~ 5年必要

最大の問題は車両購入費
ただし地方在住だと「車なし生活」は現実的に不可能。


教育関連

ここが一番複雑かつインパクト大。子供の成長に合わせて予算が変わるので小学校~大学でそれぞれ計画。

費用頻度個人的要否
学費(小学生)9 ~ 11万円1年必要
塾・習い事(小学生)6 ~ 18万円1年必要
学費(中学生)13 ~ 19万円1年必要
塾・習い事(中学生)40 ~ 70万円1年必要
学費(高校生)21 ~ 26万円1年必要
塾・習い事(高校生)100 ~ 150万円1年必要
学費(大学生)140 ~ 200万円1年必要
仕送り(大学生)100 ~ 150万円1年必要

改めて数字にすると…高校生から費用が爆増!大学生は学費も仕送り高すぎ


趣味・レジャー

費用頻度個人的要否
国内旅行 (2回)10 ~ 20万 / 回1年必要
海外旅行60 ~ 120万円5年必要

「希望としては必要だけど、資産状況と相談」枠。


税・保険・予備費

費用頻度個人的要否
固定資産税10 ~ 20万円1年必要
火災保険3 ~ 10万円1年必要
町内会費0.5 ~ 1万円1年必要
予備費20 ~ 50万円1年必要

ここは避けられない出費。予備費も突発的な故障の修理や冠婚葬祭イベント等々あるので、これを不要とすると少しの計画外案件で破綻しそう。


年代ごとの支出計画

積み上げた結果、こうなりました!生活防衛資金にそれぞれの中央値、要否の状態を考えて計画すると、

  • 小学生時代:571万円
  • 中学生時代:625万円
  • 高校生時代:702万円
  • 大学生時代:729万円
  • 子供独立後:493万円
  • 老後:399万円

ここで、大学生時代は学資保険給付分を引いてますので、単純に支出だけなら+100万円です。
また、老後は車不要、旅行も行けなくなる年齢として、健康寿命(73歳)以降を考えてます。


平均とのギャップに驚愕

総務省「家計調査(2023年)」によると、夫婦+子1人(30~40代)の消費支出は 月22万~23万円、年265万円前後
……ウソやろ!?
私の試算はその 2倍以上

そんな馬鹿な…と思い調べると、もしかしたら家計調査には今回の高額かつ毎年のライフサイクルに含まれない費用は含まれていないのでは?という結論に至りました。アンケートに答えている人がここまで回答していない可能性があります。でも、実際は今回整理したコストはかかってくるわけで、家計調査するならこの辺も考えられるライフプランナーに担当させたらいいのに、と思います。

とは言え、我が家の支出計画が高いことは確か。もっと節約を意識しないと💦


まとめ

試算を終えて思ったのは、現実は甘くないということ。
支出を見える化すると、「お金がかかる時期」と「余裕がある時期」 がハッキリします。
子供が小学生の今を基準に考えると、これから数年後にえらい目に会うところでした😨

  • 支出を抑える工夫をするのか
  • 収入を増やす目標を立てるのか
  • 投資や保険で備えるのか

これから冷静に考えていきたいと思います。

FIREを目指す人もそうでない人も、支出シミュレーションは必須のライフイベントだと思いますので、ぜひこのブログをご参考にシミュレーションをしてみてください!

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